Journées du Patrimoine 2018 (文化遺産の日)
2018年 09月 17日
この週末は年に一度の『ヨーロッパ文化遺産の日』でした。
娘にいろいろな体験をさせてあげたい気持ちがあり、
去年から積極的に参加するようにしています。
興味を持ちそうなイベントをいくつかピックアップし、
どれに行きたいのか本人に確認してみると…
「キラキラしたものが見たい」とのこと。
…ということで今年は Monnaie de Paris (パリ造幣局) に行ってきました。
以前はここで硬貨が作られていたそうですが、
現在はボルドー近くのペサックという街にある工場で
ほとんどの硬貨が作られています。
こちらではメダルや記念コインなどを作っているそうです。
併設の博物館 Musée du 11 Conti には様々なコインが。
こちらは金を原料としたもの。 日本の大判も並んでいました。
銀を原料とした世界のコイン。
どうやって持ち歩いたのでしょうね。(笑)
他にも亜鉛、錫、プラチナなど金属の種類ごとに展示されていました。
銅を原料としたもの。
精錬やメッキ、合金についての説明や、懐かしい周期表も。
もう忘れてしまったと思っていたけれど、好きな分野だったので
眺めていると少しずつ記憶が蘇ってきて。
5月にこちらで観賞したインド人アーティストのエクスポジション。
ビデオの中で出来上がった作品がこちら。
Subodh Gupta Garam Masala, 2018
思ったように写せず見えにくいかもしれません。
インドの食生活に欠かせないスパイスを埋め込んだデザインでした。
インドの食生活に欠かせないスパイスを埋め込んだデザインでした。
もし日本人のアイデンティティーを表すとしたら
どんなデザインになるのでしょうか。
造幣技術についての展示も興味深かったです。
メダルの彫刻を行うテーブル。
様々な道具が並んでいて、ビデオで作業風景も見られます。
それを蝋のディスクに転写し…
昔は人の手で行われていた刻印作業。
1分間に30枚ほどできたそうです。
それが機械でできるようになり…
ついにはコインの側面にも模様が刻まれるようになりました。 現在は1分間に数百枚作ることができるそうです。
オシャレで分かりやすい動画もたくさん配置されていて、
もっとゆっくり見たかったけれど娘が飽きてしまい断念…。
また次回訪れる時の楽しみにとっておきます。
この後、メダルを作るアトリエ “Fabrique ta médaille” に娘と参加。
ただ、一日2回だけの開催でしかも一回につき20名しか参加することができず、
それに対して多くの人が並んでいたので急に “一家族につき2名まで入場可能” と
いう風になってしまい…(これには抗議が殺到していました)。
じょりーは残念ながら外で待っていることに。
用意されていた道具がこちら。
まず丸い枠の中に自由に絵を描きます。
プリンセスを描いた娘。
係のお姉さんが「素敵ね、きっと可愛く仕上がるわよ♪」と
言ってくださり、娘もニコニコに。
娘には危ないのでtonyが彫ることに。
代わりにブラシで削りかすを取り除く係に任命。
tonyの分も作業を進めなければならず、
時間内で二人分行うのは少しハードでした。
もしじょりーにも手伝ってもらえたら、もっと丁寧にできたのに。。。
最後に彫ったものに枠を付けて、紙粘土をキュッと詰め込んで。
完成しました、紙粘土のメダルが…。
ピカピカの金属製メダルでなかったのをとても残念がっていた娘…。
えぇ、私もそう思いましたよ、
お隣の博物館でたくさんの金属を見てきましたので。
家に持って帰ったら箱の蓋を開けて
2日間乾燥させるように言われたので今はそうしていますが、
乾いたらゴールドの絵の具を塗ってみようかと娘と話しています。
…とはいえ、二人で集中して作業に取り組む時間、楽しかったです。
((追記)) 色を塗って仕上げました!
ようやくメダルらしくなりました。
tonyの作ったメダルは、この頃、娘が公園で拾ったものをモチーフに。
仕上げの粗さが悔やまれます。
by tony_etoile_bis
| 2018-09-17 22:34
| 子どもとお出掛け パリ